■府県気象情報
平成26年 台風第11号に関する京都府気象情報 第4号
2014年08月09日17時22分
京都地方気象台発表
(見出し)
台風第11号は、10日明け方から朝にかけて京都府に最も接近する見込みです。京都府では、台風を取りまく雨雲がかかり大雨となり、地盤の緩んでいるところがあります。10日にかけて土砂災害に厳重に警戒してください。
(本文)
強い台風第11号は、9日16時には足摺岬の南約150キロのにあって
、1時間におよそ15キロの速さで北北東へ進んでいます。中心の気圧は9
60ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は
50メートルで中心の南東側170キロ以内と北西側130キロ以内では風
速25メートル以上の暴風となっています。
台風第11号は、強い勢力を維持したまま、比較的ゆっくりとした速度で
北上し、9日夜遅くから10日明け方にかけて、四国地方にかなり接近し上
陸する見込みです。その後、次第に速度をやや早めながら、中国地方または
近畿地方を通過する見込みで、10日午後には日本海を北上するでしょう。
[雨の実況]
降り始めの8日9時から9日17時までの主なアメダス地点の総降水量(速
報値)と8月の月降水量平年値(統計期間1981から2010年)は、
(アメダス地点速報値) (8月の月降水量平年値)
南丹市園部 170.5ミリ (132.7ミリ)
京田辺 163.5ミリ (119.6ミリ)
綾部市上野町 157.0ミリ (117.1ミリ)
となり、8月の月降水量平年値をこえているところがあります。
[雨の予想]
現在、雨は小康状態となっていますが、これまでの大雨で地盤の緩んでい
るところでは土砂災害に厳重に警戒してください。台風本体の発達した雨雲
は四国の南岸にあってゆっくり北上しています。10日未明から昼前にかけ
て、局地的に非常に激しい雨が降るおそれがあります。
10日にかけて予想される1時間降水量は、多いところで、
北部 60ミリ
南部 60ミリ
9日18時から10日18時までに予想される24時間降水量は、多いと
ころで、
北部 150ミリ
南部 150ミリ
となり、降り始めからの総雨量が8月の月降水量平年値の2倍をこえるとこ
ろがある見込みです。
[風と波の予想]
京都府では10日明け方には暴風域に入り、非常に強い風が吹くおそれが
あります。また、波は次第に高くなり、10日はしける見込みです。
10日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
北部 陸上 20メートル(35メートル)
海上 25メートル(35メートル)
南部 陸上 20メートル(35メートル)
10日にかけて予想される波の高さ(ピーク)は、
5メートル
[高潮の予想]
大潮期間となっています。台風の接近によりさらに潮位が高くなるおそれ
がありますので、海岸や河口付近では浸水害に注意してください。
[防災事項]
土砂災害に厳重に警戒してください。浸水害、河川の増水やはん濫、暴風
に警戒してください。また、高波、高潮に注意してください。
竜巻などの激しい突風や落雷にも注意してください。発達した積乱雲が近
づく兆しがある場合には、建物に移動するなど安全確保に努めてください。
[補足事項]
最新の台風情報や、気象台の発表する警報や注意報、竜巻注意情報、気象
情報に留意してください。
9日15時50分現在、京都府では土砂災害警戒情報の発表している市町
村があります。
次の「平成26年 台風第11号に関する京都府気象情報」は9日23時
00分頃に発表する予定です。