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12月に武蔵野市内の特殊詐欺被害が激増しています。
警視庁捜査二課、麻布警察署刑事、検察官の3役が入れ替わり、被害者に犯罪の嫌疑が掛かっているなどと嘘を信用させ、無実を証明するために金融庁が発行する資金証明書を出すなどと言う特殊詐欺被害が発生しました。この被害者は、高齢者ではなく現役世代の方です。どうしてだまされてしまったのか、なぜ詐欺と看破できなかったのかを検討すると、以下の結論に至りました。
1 自宅でも携帯でも都道府県警察の者を名乗る電話は、まず疑う。
2 折り返しの連絡先を尋ね、必ず一旦電話を切る。
3 この時、「詐欺だと困るから折り返させてもらいます。」とはっきり告げる。
4 警察本部から警察署の刑事に電話を替わったり、途中で別の部署に転送するなどの内容は詐欺だと思って間違いない。
5 警察官以外にも〇〇地方検察庁の検事が電話に替わった時も詐欺です。
6 「あなたは犯罪の容疑者だ。」「無実を証明する必要がある。」「口座の預金を調べる必要がある。」などの話が出たら即詐欺です。
7 指定される振込先口座の銀行や名義人が聞いたこともない地方銀行支店や女性、外国人の名義であれば詐欺です。
8 「話が内密だから一人になってください。」とかビジネスホテルなどに宿泊するよう勧める話は詐欺です。
9 本当の警察は上記1~8の内容を告げたり、心配させたり不安にさせるような説明は絶対にしません。話を聞いて、不安になったり困惑したり、びっくりしたり、焦ったりさせることを狙って嘘の話を告げるのが特殊詐欺犯人です。
偽警察官や偽検察官などを装って行われる特殊詐欺事件では約8割が海外からの着信となっています。日常的に連絡を取り合っている家族や友人が外国で暮らしている人を除き、不用な海外からの着信をブロックするシステムが、警視庁が推奨しているアプリ「デジポリス」に今月1日から導入されました。デジポリスをインストールして、国際電話番号ブロックシステムを起動しておけば、こうした詐欺電話の着信を拒否することができます。高齢者だけでなく現役世代の男女を問わずご利用ください。

〈被害の状況〉
 令和7年12月18日午前9時30分過ぎ、被害者が武蔵野市境南町のコンビニにいたところ、携帯電話に警視庁捜査二課△△を名乗る男から着信があり、「麻布警察署が捜査している事件で捜査協力して欲しい。」「事件の特性上、周辺にいる人には話を聞かれたくないので自宅に戻るように。」と指示され、境の自宅に戻り電話を待った。
 被害者が自宅に戻ると△△から電話で「××を逮捕したが、自宅から□□銀行のあなた名義のキャッシュカードが見つかった。」「運転免許証、マイナンバーカード等の盗難やクレジットカードの不正利用に遭ったことはないか、SNS等で個人情報が流出していないか。」などと言われ、別の警察官に転送された。
 電話は麻布警察署の▲▲を名乗る男に代わり、男は「××の口座を凍結した際に残高が500万円あるが、口座には8000万円の入金記録があり、所在が分からない7500万円の捜査をしている。」「これからのやり取りはLINEで行う。」などと言い、被害者に無料通話アプリでのテレビ電話で話せるよう促し、男のアカウント登録をさせた。
 テレビ電話では、▲▲から「犯人の××が□□銀行の口座をあなたから購入したと言っており、口座にはあなたが現金を送金している。「あなたも容疑者のひとりであるが、今日中に無実を証明することができれば捜査令状を取ることはない。」「無実を証明するためには、金融庁が発行する資金証明書が必要で、あなたの入出金に疑わしいものが無ければ資金証明書を発行することができる。資金証明書は検事からの指示で発行するため、電話を検事に代わる。」などと言われた。
 ▽▽検事は、被害者の家族構成や口座情報等を尋ねた後、資金証明書の作成手続きを進めるために、新たに被害者名義の口座を開設するよう指示され、被害者は、ネット銀行に口座を開設し口座情報を▽▽検事に伝えたところ、「家族の口座の金の流れを調べる必要があるため、指定した口座に現金を振り込むように」と指示され、被害者は、その指示に従い、被害者及び子供名義の3口座から指定口座に数百万円を振り込んでしまったもの。

【問合せ先】武蔵野警察署

◎警視庁防犯アプリ「デジポリス」はこちらから

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