霧島山(新燃岳) – 火山の状況に関する解説情報(第099号)
気象庁
10月20日16時00分 発表
火山の状況に関する解説情報
火山名: 霧島山(新燃岳)
噴火警戒レベル: レベル2(火口周辺規制)
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
10月17日から20日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。新燃岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石などに警戒してください。
新燃岳火口では、9月8日以降噴火は観測されていません。
監視カメラによる観測では、新燃岳火口内の噴煙及びその周辺の地熱域の状況に特段の変化は認められません。
新燃岳火口直下を震源とする火山性地震は、多い状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
GNSS連続観測では、霧島山を挟む一部の基線で、2025年3月頃から霧島山深部の膨張を示すと考えられるわずかな伸びが認められていましたが、7月上旬頃からは停滞しています。
新燃岳では火山活動が高まった状態が継続しており、引き続き噴火が発生する可能性があります。
弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
次の火山の状況に関する解説情報は、27日(月)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
火山の状況に関する解説情報(詳細)
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