ロタウイルスによる感染性胃腸炎の集団感染について
船橋市内の小学校において、今季初の感染性胃腸炎の集団感染を確認しましたので、下記のとおりお知らせします。
市保健所では引き続き詳細な調査を実施しております。
感染性胃腸炎は、通年で発生していますが、特に冬場から春先にかけて多く発生しているので、日頃からこまめに手洗いをするよう心掛けましょう。
また、感染拡大を防止するため、便や嘔吐物は適正に処理し、汚れた床や用具などは適正な濃度の次亜塩素酸ナトリウム等を使用して、確実かつ速やかに消毒しましょう。
事例 <経過>
9月8日(月)
小学校より「9月4日から5日まで修学旅行に行っており、同月8日にかけて下痢症状を呈する欠席児童が12名発生している。」との連絡があった。市保健所では、当該施設の関係者に対し調査を実施し、有症状者への便検査の協力を依頼した。
9月11日(木)
市保健所における有症状者8名の検査の結果、全員からロタウイルスが検出された。このことから、ロタウイルスを原因とする感染性胃腸炎であると判断した。
胃腸炎症状を呈した児童が35名おり、感染性胃腸炎の集団感染を確認した。
【参考】 ロタウイルスによる感染性胃腸炎について
10~100個くらいのロタウイルスが口から入ることで感染します。ロタウイルスは、ロタウイルスによる胃腸炎の患者の便に大量に含まれています。患者の便を処理した後、たとえ十分に手洗いをしても、手や爪に数億個ものウイルスが残っていることがあり、ロタウイルスが付いた手などから感染が広がっていきます。
1 主な症状
下痢(血便、粘血便は伴わない)、嘔吐、発熱、腹痛等
何度も感染を繰り返すことで重症化に対する防御効果が高まるため、大人の場合、ほとんどが軽症ですが、乳幼児は重症化しやすく、注意が必要です。
2 こんなことに気をつけましょう
・食事の前やトイレの後などには、必ず手を洗いましょう。
・下痢やおう吐等の症状がある方は、食品を直接取り扱う作業をしないようにしましょう。
・胃腸炎患者に接する方は、患者のふん便や吐ぶつを適切に処理し、感染を広げないようにしましょう。
・加熱が必要な食品は、中心部までしっかり加熱して食べましょう。
<参考>
〈船橋市保健所ホームページ〉
ノロウイルス等による感染性胃腸炎に注意
〈厚生労働省ホームページ〉
ロタウイルスに関するQ&A
【お問い合わせ】船橋市保健所健康危機対策課新興・再興感染症係
電話番号:
添付ファイルはこちらからご確認ください。