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水稲における病害虫発生予察注意報について
飯田市農業課から農家の皆さんに「水稲における病害虫発生予察注意報について」お知らせします。

長野県農業試験場より「病害虫発生予察注意報第2号(斑点米カメムシ類)」、「病害虫発生予察注意報第3号(イネいもち病)」が発表されています。これによると、長野県農業試験場で実施した調査の結果、県内全域で「斑点米の原因となるカメムシ類の発生が多く、斑点米が多発する恐れがある。」ことと、「イネいもち病が多発する恐れがある。」とのことです。
農家の皆さまには、下記の防除対策につきましてご協力をお願いします。

【斑点米カメムシ類について】
(1)斑点米カメムシ類は、主に出穂期以降に水田内へ侵入するため、一般に出穂の早い品種(あきたこまちや酒米)では被害を受けやすくなる傾向がある。これらの品種を栽培する場合は、特に注意が必要である。
(2)出穂期前後の畦畔の草刈りは、雑草に生息する斑点米カメムシ類を水田内に追い込む可能性があるため、原則として実施しないことが望ましい。やむを得ず草刈りを行った場合は、直ちに本田での防除を併せて実施すること。また、登熟期間中(特に乳熟~糊熟期)の畦畔の草刈りも同様に注意が必要である。
(3)アカスジカスミカメは、ノビエやホタルイの穂を好むため、水田内の除草を徹底し、発生源の除去に努める。
(4)本田防除において粉剤や乳剤を使用する場合は、出穂後 10 日目を目安に実施する。なお、斑点米カメムシ類の発生が多い地域では、さらに7~10 日後(出穂後 17~20 日目)に追加防除を行うことが望ましい。
(5)薬剤散布に際しては、すくい取り調査等により発生種を把握したうえで、適切な薬剤を選定する。また、農薬の安全使用基準を遵守し、農薬による危害の防止に努める。薬剤による防除については、「令和7年長野県農作物病害虫・雑草防除基準(外部リンク)」(以下「県防除基準」と略す)を参考とする。
(6)本年は、高温傾向が続いていることから出穂期が平年よりも早まる可能性がある。各ほ場の生育状況に応じて、適期防除に努める。

【イネいもち病について】
(1)水田の見回りを実施し、葉いもちの発生状況を確認する。
(2)苗箱施薬剤未施用ほ場、多肥等により葉色が濃いほ場では急速に病勢が進展する危険性がある。
(3)「コシヒカリ」、「あきたこまち」、「風さやか」の葉いもちに対する感受性の高まる葉色の目安が「令和7年長野県農作物病害虫・雑草防除基準(外部リンク)」p.67 に掲載されているので参考とする。
(4)葉いもちの発生が多く、既に上位葉にも病斑が見られるほ場では、ただちに液剤又は粉剤を散布する。
(5)出穂期以降に曇雨天が続く場合は、出穂後5日目および 10 日目に追加散布を推奨する。
(6)穂いもちに対して粒剤の効果が高いのは、出穂期の2週間前までである。品種や移植時期、幼穂長などを考慮し、出穂期までに十分な期間があると判断される場合には、粒剤による防除も有効である。
(7)防除薬剤の選定にあたっては、「県防除基準」を参照する。なお、降雨が続き液剤の散布が困難な場合には、粒剤を状況に応じて使い分け、適期防除に努める。
(8)薬剤防除にあたっては、周辺作物等への飛散防止に十分注意する。また、殺虫剤との混合剤を使用する場合にはミツバチに対する危被害防止に留意する。さらに、薬剤耐性菌の出現を防ぐため、同一系統薬剤の連用は避ける。
(9)無人マルチローターや無人航空機(無人ヘリコプター)による防除を行う際には、飛行ルートや散布範囲を事前に確認し、周辺環境や安全性に十分配慮する。また、薬剤の適正な希釈及び散布量の管理を徹底する。

また市HPにも情報を掲載しておりますので、ご参照ください。

以上、飯田市農業課から「水稲における病害虫発生予察注意報について」お知らせしました。

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