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火山情報
2025年07月07日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
7月4日から7日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
桜島では、活発な噴火活動が続いています。

南岳山頂火口では、噴火が6回発生しました。昨日(6日)09時33分に発生した噴火では、噴煙が火口縁上3000mまで上がりました。また、同火口では夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。

昭和火口では、噴火及び火映は観測されていません。

5日05時頃から続いていた山体膨張は、昨日の噴火により僅かに解消され、その後、鈍化していましたが、本日(7日)07時頃から再び膨張に転じています。南岳山頂火口または昭和火口において、この山体膨張が一度に解消されるような噴火が発生すると、桜島島内を中心に多量の降灰を伴う可能性があります。降灰や小さな噴石の落下が予想される範囲は、気象庁から発表される降灰予報を活用ください。

火山性地震は少ない状態で経過しています。噴火に伴う火山性微動が発生しました。

GNSS連続観測では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)を挟む基線で長期にわたり姶良カルデラの地下深部の膨張を示す緩やかな伸びがみられています。

桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量も概ね多い状態であることから、今後も噴火活動が継続すると考えられます。今後の火山情報に注意してください。

火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、火山性地震の回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

火山性地震 爆発
7月 4日 4回 0回
5日 14回 0回
6日 19回 0回
7日15時まで 8回 0回

【防災上の警戒事項等】
南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

次の火山の状況に関する解説情報は、8日(火)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

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