八戸警察署で警察官などをかたる50万円被害の特殊詐欺を認知
本年5月1日、青森県内居住のAさん(60歳代、男性)のスマートフォンに、「大阪府警捜査二課」の「警察官を名乗る男」から『あなたに資金洗浄の事件で容疑がかかっている。』と電話があり、LINEアカウント「(わ)50948」を登録してLINEでやり取りするように指示され、LINEビデオ通話で警察手帳や逮捕状を示された後、『あなたに逮捕状が出ている。』と言われました。
その後、同じLINEアカウントから電話があり、「大阪地検」の「オカモトアキヒロ」を名乗る男から、『「イケダタカマサ」という者を「資金洗浄」の事件で逮捕した。イケダから他人名義のキャッシュカードが出てきており、その中にあなた名義のものがあった。調査の結果、イケダがあなたに「暗号資産」を送っていることが分かった。暗号資産の流れを確認する必要があるので、「ビットフライヤー」のアカウントを作成して、「イーサリアム」100万円分を購入して入金する必要がある。』などと言われ、オカモトと「スマートフォンの画面共有」をして指示に従いながら、「暗号資産取引所」であるビットフライヤーの口座を開設しました。更に、Aさんは、青森県内の金融機関のATMを利用して、開設したビットフライヤーの口座に現金50万円を入金して、イーサリアムを購入しました。
しかし、その後、被害者が50万円で購入したイーサリアムが、知らないアドレスに送信されて無くなっていることが分かり、被害に気が付いたものです。なお、犯人側は、Aさんのビットフライヤーの口座開設時に画面を共有していたため、Aさんのアカウントとパスワードを把握し、犯人がイーサリアムを送金する際に、これらを利用した可能性が高いと思われます。
○ 警察官などをかたり、金銭や暗号資産等を要求するのは詐欺です。
○ 犯人はLINEなどで連絡を取り合い、逮捕状や警察手帳などを見せて信じ込ませようとしますが、警察がLINEなどで連絡することはありません。
○ 電話などで、現金を要求された際は、家族、知人、最寄りの警察署や交番・駐在所に相談し、絶対に1人で対応しないでください。
八戸警察署
【青森】
青い森のセーフティネット
2025年5月21日
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