A群溶血性レンサ球菌咽頭炎が警報基準値を超えました!
船橋市では2025年第46週(11月10日~11月16日)の定点当たり報告数が『8.11』となり、警報基準値である『8』を超えました。2025年第44週(10月27日から11月2日)から3週連続で増加しています。
船橋市は、全国・千葉県と比較すると定点あたりの報告が多い状況が続いています。
一般的に、咽頭炎は学童に多く、冬季と、春から初夏の、2つの流行のピークがあります。
学童期の小児に最も多く、3 歳以下や成人では典型的な臨床像を呈する症例は少ないです。通常、患者との接触を介して伝播するため、人と人との接触の機会が増加するときに起こりやすく、家庭、学校などでの感染も多いので、石けんでの手洗いやマスク着用を含む咳エチケットといった、基本的な感染対策を生活習慣にしましょう。
≪どんな病気?≫
●A群レンサ球菌による上気道の感染症です。
●小児がもっとも頻繁にかかる感染症です。大人もかかるため、家族内で感染することもあります。
≪潜伏期間≫
●2から4日です。
≪症状≫
●38~40℃の発熱が1~3日続き、全身倦怠感、食欲不振、咽頭痛、苺状の舌などがみられます。
●熱は、3~5日以内にさがり、1週間以内に症状は改善します。
●まれに全身に発赤が拡がる「猩紅熱」に移行する場合があります。
≪感染経路≫
●飛沫感染、または接触感染
≪治療・予防≫
●特別な治療法はなく、症状に応じた治療となります。発症時は、抗菌薬での治療となります。
現在のところワクチンはありません。
●症状が改善しても、主治医に指示された期間、薬を飲むことが大切です。
!!主な感染対策は、基本的な感染対策である手洗い、マスクの着用(咳エチケット)になります。
そのほかの感染症情報については、以下のページをご覧ください。
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船橋市保健所健康危機対策課 衛生試験所
