安心安全Web

メールけいしちょう

滋賀県警察、大阪府警察の警察官をかた ったオレオレ詐欺被害が発生しました。
警察官かたりのオレオレ詐欺ですが、警察官がLINEのIDを伝えて特定の無料通話アプリに登録するよう申し向けることは、絶対にありません。ましてや、無料通話アプリのビデオ通話を使って、警察手帳などの身分証明書や逮捕状などを示して見せたり、事情聴取をすることもなく、これらは全て詐欺の手口です。
また、「あなた名義の携帯電話が不正に契約され・・・犯罪の容疑がかかっています。」「その容疑を晴らすためには、あなたの資産(現金)を確認する必要があります。」という説明は、全くナンセンスです。
口座内に預金として存在している資産は、あくまで預金債権であって現金そのものではありませんから、合計金額が一致したとしても個別な犯罪被害に係る現金そのものでは、まったくないからです。
ですから、口座内の預金をどこかの口座に振込送金したとしても、現金そのものが移動する訳ではないので、その現金が何らかの犯罪で得た現金か否かを調べることなどは不可能です。
例えば、マネーロンダリングされたお金が紙幣だとして、紙幣に印刷されているアルファベットと数字の「記番号」は、令和6年7月3日発行開始の銀行券(紙幣)から6桁のアラビア数字をはさんで、アルファベットが頭と末尾に2文字組み合わされている表記となっていますが、この組み合わせによって記番号は2,985億9,840万通りで一巡することになります。つまり、特定の犯罪に使われた紙幣を手元の現金の記番号と照合して確認しても、2985億9840万分の1の確率でしか一致せず、結局この照合は不能ということです。
犯人は最初から、突然話を聞いた被害者の驚き、不安、焦り、苛立ちの精神状態を利用し、通常あり得ない話をあたかも真実であるかのように思わせており、それで犯人の言うままの行動をとってしまうのです。
不審な連絡は、必ず電話を一旦切って、ご家族やお近くの警察までご相談をしてください。犯人は、そうした時間を作らせないよう、あの手この手の嘘をついてきます。
十分ご注意をお願いします。

〈被害の状況〉
被害者は、令和7年11月14日午前9時半頃、武蔵野市境南町の自宅にいたところ携帯電話に、滋賀県警察の刑事課を名乗る者から「〇〇〇〇の資金洗浄事件に関与している疑いで、あなたに逮捕状が出ています。」との電話がかかってきた。被害者は、滋賀県警察の刑事課を名乗る者が伝えた〇〇〇〇という名前の人物に覚えがなかったことから、その旨を伝えると「捜査しているのは大阪府警で、大阪府警にLINEのIDを送るので登録してください。」と言われたため、LINEのIDを登録すると、大阪府警察を名乗る男からLINEのビデオ通話がかかってきた。その男は、「あなたの口座がマネーロンダリングに使われている。令状が出ているのでビデオ通話で取調べをする。」等と言い、30分ほど事情を聴かれた。すると、男は「無実を証明するために、あなたのお金を調べる必要があるので、指定する口座に振り込んでください。」「振込送金のために指定する銀行アプリをインストールして、そこから送金をしてください。」などと言われ、男の言う通りに銀行アプリをスマートフォンにインストールして、これを使って男が言った口座宛に数十万円を振込送金した。
 現金を送金した旨を男にLINEで伝えると、男から別なLINEのID登録を申し向けられ、男の言うままに登録すると、大阪府警察の男の同僚という今まで話をしていた者と別の男からLINEのビデオ通話がきて、その会話内容から不審と感じて110番通報をしたもの。

【問合せ先】武蔵野警察署

◎警視庁防犯アプリ「デジポリス」はこちらから

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

スポンサーリンク