警察官を装う特殊詐欺、わいせつな 行為を要求する手口が発生しました。
《概要》
若い女性に対し、警察官や検事を騙り金銭をだまし取るオレオレ詐欺と、さらに同じ被害者に裸になるように要求し、今度はその画像をばら撒くなどと脅して金銭をさらに要求する恐喝未遂が発生しました。
警察官を名乗り、ラインに誘導して、ビデオ通話で被害者に「犯罪の容疑がかかっている」とか「逮捕状が出ている」「犯罪への関与を調べるために指定口座に振込送金して欲しい」と金銭を要求した上、「身体検査をしなければならない」などと告げて裸になることを要求、さらに被害者の裸を撮影し、「録音・録画している」「全国にばらまく」などと脅迫する手口が確認されています。
本当の警察官はライン等のトークアプリを使って事情聴取をしたり、警察手帳や逮捕状を示す行為、裸にさせる行為等を要求することは絶対にありません。
慌てず落ち着いて、考えれば不自然、非常識な犯人の要求に必ず気が付くはずです。突然の電話でも、パニックになることなく冷静に考えて、電話を切りましょう。犯人と話せば話すほど騙されてしまうのです。
そして直ちに、110番をするか武蔵野警察署まで連絡してください。すぐに不安や心配は解消するはずです。
《被害状況》
令和7年7月18日午後4時57分頃、被害者が、吉祥寺本町の自宅にいたところ、携帯電話に京都府警の〇〇を名乗る男から着信があり、「京都府警の〇〇です。あなたは詐欺被害に関わっています。お話聞いてもいいですか?」「捜査上、誰にも話せない秘密があるので一人になるように。」「これからの事件について聴取するのに、ラインで通話するので電話番号から招待するように。」等と告げられた。
そして、事情聴取や逮捕状を示すために、ラインのアカウント登録を求められた被害者は慌ててライン通話ができる状態にした。
ラインでのビデオ通話を始めると、スーツ姿の男が警察手帳を提示して、「京都府警の〇〇です。」「主犯格の××詐欺グループ事件にあなたが関与している。××の供述では、あなたから口座のカードを40万円で買った。報酬をあなたに渡していると言っている。被害者が訴訟を起こしていて、来週裁判になる。」「あなたに逮捕状と令状が出ている。このままだと訴えられるよ。これから検事と話してください。」と告げられた。
そして、△△検事を名乗る男が「あなたが持っているお金の紙幣番号が犯罪に使われたものでないか調べる。違法なものが出なければ無実になる。身の潔白を証明するために必要だ。」などと告げられ、指定された口座へ百十数万円を振り込んでしまった。
振り込んだ後、△△検事を名乗る男が「たった今、入った情報によれば、主犯格の〇〇があなたを彼女だと言っている。彼女の身体に入れ墨があるから、身体検査をする必要があるので全裸になってください。これは強制です。」などと全裸になるよう要求された。
さらに、△△検事を名乗る男は、「仮想通貨の口座を開設してください。」「動画を消して欲しかったら、100万円を仮想通貨で送って、入金が確認出来たら150万円をあなたの口座に振り込んで動画を消します。」等と告げられたことから、「おかしい。」と感じ、「令状って嘘ですよね。」「詐欺ってことですよね。」と聞くと、△△検事を名乗る男から「そう、劇場型。」と告げられ、だまされたことが発覚した。
【問合せ先】武蔵野警察署 (内線2612)
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